新しい墓石等に「魂を入れる」ことを開眼「入魂式」「お性根入れ」と言い、「魂を抜く」行為のことを閉眼供養、脱魂式あるいは「お性根抜き」といいます。
墓石は単に建てただけではただの石でしかなく、開眼法要(供養)を行うことによって墓石に魂が入り、初めて礼拝の対象である“お墓”となると考えられています。
閉眼は、今あるお墓を移動したり改葬したりする時に、いわばそこに居る先祖の魂に先ずは仏事を行う挨拶をするといった意味合いのものです。
「性根」はお墓の一番上にある竿石の部分に宿っていると言われているため、墓石に文字を追加するような竿石の部分を動かさなければならない場合も、お寺の住職や僧侶に閉眼法要を行ってもらいます。
最近は、竿石の部分を解体せずに彫刻が現場でできるため、閉眼法要をせずに法名などの追加彫りをする場合があるようです。